【保存版】のし袋の表書きの書き方|慶事・弔事別の名目一覧、名前・金額・お札の入れ方まで完全解説

【保存版】のし袋の表書きの書き方|慶事・弔事別の名目一覧、名前・金額・お札の入れ方まで完全解説

「のし袋の表書き、結婚祝いには何と書けばいい?」
「中袋の金額は旧字体で書くって聞いたけれど、書き方が思い出せない」
「お札の向きや新札のルール、慶事と弔事で何が違うのか自信がない」

のし袋は、ご祝儀や香典など現金を包む場面で使うフォーマルな贈り物の様式。書き方ひとつ、お札の入れ方ひとつで「マナーが分かっている人」だと相手に伝わる一方で、ちょっとした取り違えが相手に違和感を残してしまうこともあります。

この記事では、のし袋の表書きの基本ルールから、慶事・弔事別の名目一覧名前と中袋の書き方お札の向きと新札のルール旧字体(大字)の早見表地域差袱紗のマナーまで、迷わず準備できる内容を保存版でまとめました。あわせて、住所不要・LINEで贈れるアソビュー!ギフトのデジタルギフトもご紹介します。物理ののし袋とは別物ですが、選択肢のひとつとして頭に入れておくと贈り物の幅が広がります。

のし袋とは|表書きでお祝い・お悔やみの気持ちを伝える

のし袋のイメージ
photo:PIXTA

のし袋とは、結婚祝いや出産祝いといった慶事、香典や法要などの弔事において、現金を直接渡すのは無作法とされるため、その気持ちを丁寧に包むために用いられる和紙の袋のこと。表面に書く「表書き」(おもてがき)と贈り主の名前が、お祝いやお悔やみの意味合いを相手に伝えます。

「のし袋」と「のし紙」「水引」「表書き」の関係

意外と混同されやすいのが、「のし袋」「のし紙」「水引」「表書き」の4つの呼び名です。整理すると次のようになります。

呼び名 意味
のし袋 現金を入れて贈るための袋全体。表に水引と表書きが添えられる
のし紙 品物(お菓子・果物・贈答品など)に巻きかける紙。水引と表書きが印刷されることが多い
のし(熨斗) のし袋やのし紙の右上にある細長い飾り。あわびを伸ばした「のしあわび」が起源で、慶事の証として添えられる
水引 のし袋の中央に結ばれた飾り紐。色・本数・結び方で意味が変わる
表書き 水引の上段に書く「寿」「御祝」「御霊前」などの名目。何のためのお金かを伝える役割

本記事では主にのし袋の表書きに焦点を当てて、慶事・弔事それぞれの場面で迷わずに書けるように、ルールと事例を整理していきます。

「のし」の由来はあわび|縁起物としての歴史

のし袋の右上に貼られた細長い飾りを「のし(熨斗)」と呼びます。これは、古くは保存食として高級だったあわびを薄く伸ばした「のしあわび」が起源。生もの=命のある贈り物の象徴として、慶事の贈答に添えられてきました。
そのため弔事用のし袋には「のし」は付けません。「事態を引き延ばす」ことを忌む意味もあり、香典袋や仏事の袋には水引のみが結ばれます。

物理ののし袋とアソビュー!ギフトのメッセージカードの違い

物理ののし袋は、結婚式や葬儀など対面で渡す場面の伝統的な様式です。一方で、近年は住所を伺わずに気持ちを贈れるデジタルギフトも選択肢のひとつとして広がっています。

アソビュー!ギフトは、体験ギフトのURLをLINEやメールで贈れるサービス。物理ののし紙や水引は付きませんが、代わりにメッセージカード機能でお祝いの言葉を添えられます。ご祝儀袋とは別に、結婚祝い・出産祝い・退職祝いなどで「ちょっとした体験を一緒に贈りたい」「遠方の相手にも気持ちを届けたい」というシーンで活用しやすい仕組みです。
本記事のメインテーマであるのし袋のマナーとは別物として、贈り物の幅を広げる手段として頭の片隅に置いていただければと思います。

表書きの基本ルール|筆記具・墨の色・配置

表書きの基本ルール

表書きには筆記具・墨の色・名前の配置など、慶事と弔事で共通の基本ルールがあります。まずはこの部分から押さえておけば、どのシーンでも迷わずに書き始められます。

必ず毛筆または筆ペンで書く

のし袋の表書きは毛筆または筆ペンで書くのが基本。サインペンも略式として許容される場面が増えてきましたが、ボールペンや万年筆はカジュアルすぎてマナー違反とみなされます。読みやすく整った字でなくても問題ありませんから、墨の太さで気持ちを込めて書くことのほうが大切です。

慶事は濃い墨、弔事は薄い墨

墨の濃さにも意味があります。慶事は濃い墨(黒)で、はっきりと喜びを伝えるイメージ。一方で弔事は薄墨を使うのが伝統的なマナーです。これは「悲しみの涙で墨が薄まった」「急いで墨をすったので濃くする時間がなかった」という気持ちを表現するためと言われています。
市販の筆ペンには「濃墨用」と「薄墨用」が分かれて売られているので、慶弔の用途に応じて使い分けましょう。

上段は「名目」、下段は「贈り主の名前」

水引を境に、上段に名目(御祝・寿・御霊前など)下段に贈り主の名前を書きます。名前は名目より少し小さめに書くと、全体のバランスが整います。

表書きがあらかじめ印刷されているのし袋もありますが、自分で書ける場合は水引の中央真上に名目を、水引の中央真下に贈り主の名前を縦書きで書きましょう。中心がずれないよう、書く前に鉛筆で薄くガイドを入れておくと失敗しません。

名目は4文字を避ける

名目を自分で考えるときは、4文字になるものを避けると無難です。「祝御結婚」のように4文字書くと「死」を連想させると言われ、「御結婚祝」「結婚御祝」など3文字または5文字にまとめるのが一般的とされています。「寿」「御祝」「御霊前」といった定番表現を使えば、迷わずマナーを守れます。

【早見表】慶事の表書き一覧|シーン別の正しい名目

慶事の表書き一覧

慶事の表書きは、シーンごとに使う名目と水引の結び方が異なります。以下の早見表で、自分の贈り物に合った表書きを確認してみてください。

結婚祝い・婚礼関連の表書き

シーン 表書き 水引
結婚祝い(招待客から) 寿/御祝/御結婚御祝 結びきり・あわじ結び(紅白または金銀/10本)
仲人・媒酌人へのお礼 御礼/寿 結びきり・あわじ結び(紅白または金銀/10本)
結婚式当日の心付け 御祝儀/寿 結びきり・あわじ結び(紅白/5〜7本)
結婚内祝い(お返し) 内祝/寿 結びきり・あわじ結び(紅白または金銀/10本)

結婚式関連の水引は必ず結びきりまたはあわじ結びを選びます。何度も結び直せる蝶結びは「繰り返してほしくない祝い事」である結婚にはふさわしくありません。詳しくは結婚式のマナー記事もあわせてご覧ください。

出産・お宮参り・七五三の表書き

シーン 表書き 水引
出産祝い 御出産御祝/御祝/祝御出産 蝶結び(紅白/5〜7本)
出産内祝い(お返し) 内祝 蝶結び(紅白/5〜7本)
帯祝い(安産祈願) 御祝/寿 蝶結び(紅白/5〜7本)
お宮参り 御宮参御祝/御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)
七五三 御祝/七五三御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)

子どもの成長や出産は「何度あっても嬉しい慶事」なので、水引は蝶結び。「繰り返し祝ってほしい」という意味が込められています。

入園・入学・卒業・就職・成人の表書き

シーン 表書き 水引
入園・入学祝い 御入園御祝/御入学御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)
卒業・就職祝い 御卒業御祝/御就職御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)
成人祝い 御成人御祝/祝御成人 蝶結び(紅白/5〜7本)
合格祝い 合格御祝/御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)

長寿祝い(賀寿)の表書き

シーン 年齢 表書き
還暦祝い 満60歳(数え61歳) 祝還暦/寿福/御祝
古希祝い 満70歳 祝古希/寿福/御祝
喜寿祝い 満77歳 祝喜寿/寿福/御祝
傘寿祝い 満80歳 祝傘寿/寿福/御祝
米寿祝い 満88歳 祝米寿/寿福/御祝
卒寿祝い 満90歳 祝卒寿/寿福/御祝
白寿祝い 満99歳 祝白寿/寿福/御祝

長寿祝いは何度あっても喜ばしい慶事のため、水引は蝶結び(紅白または金銀)を選びます。古希以降は紫、傘寿は黄色、米寿は金色など、年齢に応じたテーマカラーを取り入れる例も増えています。

新築・引越し・開店祝いの表書き

シーン 表書き 水引
新築祝い 御新築御祝/祝御新築 蝶結び(紅白/5〜7本)
引越し祝い 御引越御祝/御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)
開店・開業祝い 御開店御祝/御開業御祝/祝御開店 蝶結び(紅白/5〜7本)
増改築祝い 御増築御祝/御祝 蝶結び(紅白/5〜7本)

お見舞い・快気祝い・退院祝いの表書き

シーン 表書き 水引
病気・けがのお見舞い 御見舞/祈御全快 結びきり(紅白/5本/のしなし)
快気祝い(全快のお返し) 快気祝/全快祝 結びきり(紅白/5本)
退院祝い(完治していない場合のお返し) 御見舞御礼/退院内祝 結びきり(紅白/5本)
災害・火事見舞い 御見舞 水引・のしなしの白封筒で可

お見舞いは「繰り返したくない」ことから水引は結びきり。さらにのし飾りも付けないのが正式です。市販品では「お見舞い用」と書かれた、のしなし・水引印刷タイプを選びましょう。

季節の挨拶(お中元・お歳暮・お年賀)の表書き

シーン 表書き 時期の目安
お中元 御中元 7月初旬〜7月15日(地域により8月15日まで)
暑中見舞い 暑中御見舞/暑中御伺 7月中旬〜立秋(8月7日頃)
残暑見舞い 残暑御見舞/残暑御伺 立秋〜8月末
お歳暮 御歳暮 12月初旬〜12月20日頃
お年賀 御年賀 元日〜1月7日(松の内)
寒中見舞い 寒中御見舞 1月8日〜立春(2月4日頃)

季節の挨拶も水引は蝶結びを選びます。喪中の相手に贈る場合は、紅白の水引を避けて白短冊や奉書紙に「御挨拶」「寒中御見舞」と書いて贈るのが配慮ある形です。

退職・送別・餞別の表書き

シーン 表書き 水引
退職祝い(定年・栄転) 御祝/御退職御祝/祝御定年 蝶結び(紅白/5〜7本)
送別(異動・転勤) 御餞別/おはなむけ 蝶結び(紅白/5〜7本)
目上の方への送別 御礼/感謝 蝶結び(紅白/5〜7本)

注意点として、「御餞別」は目上の方には使わないのが慣例です。上司や先輩に贈る場合は「御礼」「感謝」「おはなむけ」などの表現に置き換えましょう。

【早見表】弔事の表書き一覧|宗教・時期別の使い分け

弔事の表書き一覧

弔事の表書きは、故人の宗教時期によって使い分けるのが基本。宗教が分からないときに使える「無宗教対応」の名目も併せて押さえておきましょう。

仏式の表書き|四十九日の前後で名目が変わる

時期 表書き 備考
通夜・葬儀・告別式 御霊前/御香典/御香料 四十九日までは故人が霊として存在する考え方
四十九日法要以降 御仏前/御香料 仏になられたあとは「御仏前」
一周忌・三回忌などの法事 御仏前/御供物料/御香料 濃墨でも問題ない

仏式でも浄土真宗では「人は亡くなるとすぐに仏になる」という教義(往生即成仏)から、通夜・葬儀の時点でも「御仏前」または「御香典」を使います。「御霊前」は使わないため、宗派が分かっている場合は注意しましょう。

神式の表書き

シーン 表書き
通夜祭・葬場祭 御榊料/御玉串料/御神前/御霊前
五十日祭以降 御榊料/御神前/御玉串料

神式では蓮の花が印刷された不祝儀袋は使えません。無地か、白黒・双銀の水引のみのものを選びます。

キリスト教式の表書き

宗派 表書き
カトリック 御花料/御ミサ料/献花料
プロテスタント 御花料/忌慰料/献花料

キリスト教式では水引そのものを使わないのが正式。白い封筒に十字架や百合の花が印刷されたものを選ぶか、無地の白封筒に表書きを書きます。

宗教・宗派が分からないときの表書き

「故人の宗教が分からない」「家族葬で情報がない」というケースは少なくありません。そんなときに最も無難なのが「御香典」。仏式・無宗教いずれの場面でも違和感が少ない表現として広く使われています。
無宗教葬・お別れの会など宗教色のない場面では、「御供」「御供物料」を使うこともできます。

香典の金額相場|関係性と年齢で目安が変わる

香典の金額は、故人との関係性と贈り主の年齢でおおよその相場が決まっています。あくまで一例として参考にしてください。

関係 20代 30代 40代以上
両親 3万〜10万円 5万〜10万円 10万円〜
祖父母 1万円 1万〜3万円 3万〜5万円
兄弟・姉妹 3万〜5万円 5万円 5万円〜
叔父・叔母 1万円 1万〜3万円 3万円〜
職場の上司・同僚 5千円 5千〜1万円 1万円〜
友人・知人 5千円 5千〜1万円 1万円〜

金額は「4」「9」(死・苦を連想)を避け、奇数を意識して包むのがマナー。1万円・3万円・5万円が中心の目安です。

名前の書き方|個人・夫婦・連名・会社別

のし袋の名前の書き方

表書きの下段には贈り主の名前を書きます。何人で贈るかによって書き方が変わるため、ケース別に整理しておきます。

個人で贈る場合|フルネームを中央に

個人で贈るときは、フルネームを水引の中央真下に縦書きで書きます。姓だけ・名だけは略式とみなされ、特に弔事では失礼にあたるので避けましょう。名前は表書きより少し小さめに書くとバランスが取れます。

夫婦で贈る場合|夫の名前を中央、妻の名前を左に

夫婦連名で贈るときは、夫のフルネームを中央に書き、その左に妻の名前のみを添えるのが一般的。妻も同じ姓のためフルネームは省略します。
結婚式の招待状で「ご夫婦様」と宛名がされている場合は、夫婦連名で贈ると丁寧です。

連名2〜3名で贈る場合|立場順に右から

2〜3名の連名は、目上の人・代表者の名前を一番右に書き、左に向かって順に並べていきます。職場のグループや同期で贈るときに使われる形式です。
立場や年齢に上下がない場合は、五十音順で右から並べると公平です。全体のバランスを取るため、3名連名のときはやや右寄り・中央・やや左寄りに均等に配置すると見栄えが整います。

連名4名以上で贈る場合|「他一同」で代表名+別紙

4名以上の大人数で贈る場合は、表書きの下段に代表者のフルネーム+「外一同」または「他一同」と書き、別紙に全員の氏名と金額を書いて中袋に同封します。
たとえば部署単位で贈る場合は「営業部一同」、サークルなら「○○サークル有志一同」のように団体名でまとめるパターンも一般的です。

会社・部署で贈る場合|社名と肩書を添える

会社や部署として贈るときは、表書きの下段に代表者のフルネームを書き、その右上に少し小さく社名・部署名を添えます。社長や役員名で贈る場合は、肩書も一緒に書くと丁寧です。
取引先や顧客に贈るときは、相手企業からの問い合わせがスムーズに進むよう、中袋の裏面に会社の住所と電話番号も忘れずに記載しましょう。

旧姓を併記したい場合

結婚直後で旧姓のほうが先方になじみがある場合は、現姓のフルネームの右側に小さく旧姓を「(旧姓 山田)」のように添える形が一般的。慶事・弔事どちらでも使える書き方です。

中袋(中包み)の書き方|金額・住所・氏名

中袋の書き方

のし袋には、お札を入れるための中袋(中包み)が付いていることが多く、表書きと同じくマナーがあります。受け取った相手が整理しやすいよう、正確に書くのが基本です。

表面中央に金額を縦書き|旧字体(大字)で書く

中袋の表面中央には、包んだ金額を縦書きで書きます。基本は「金 ○萬円」のように、頭に「金」を付け、数字は大字(だいじ・旧字体)を使うのが正式です。これは改ざんを防ぐためのもので、フォーマルな贈答の場面では大字を使うのがマナーとされています。

10万円以上を包む場合は、末尾に「也(なり)」を付けて「金 拾萬円也」と書くのが伝統的な形です。最近では1万円以下でも「也」を付ける例もあります。

【一覧】数字の旧字体(大字)早見表

通常の数字 大字(旧字体) 使用例
金 壱萬円
金 弐萬円
金 参萬円
肆(または「四」) ※「死」を連想するため4万円は避ける
金 伍萬円
金 陸萬円
漆(または「七」) 金 漆萬円
金 捌萬円
玖(または「九」) ※「苦」を連想するため9万円は避ける
金 拾萬円
金 壱佰萬円
阡(または「仟」) 金 参阡円
金 壱萬円
金 壱萬圓

すべて大字で書く必要はなく、よく使うのは壱・弐・参・伍・拾・萬。「金 参萬円」「金 伍萬円」「金 拾萬円」のように、最初に「金」、最後に「円」または「圓」を付ける形を覚えておけば、ほとんどの場面で対応できます。

裏面の左下に住所・氏名を記載

中袋の裏面には、贈り主の住所と氏名を縦書きで書きます。書く位置は左下。郵便番号も含めて記載しておくと、相手がお礼状や内祝いを贈るときに困りません。
住所の番地は算用数字(1・2・3)よりも漢数字(一・二・三)のほうがフォーマル。地名や町名はそのまま漢字で記載します。

中袋がない場合|上包みの裏面に書く

市販のし袋の中には、簡易タイプで中袋が付いていないものもあります。その場合は、上包みの裏面の左下に住所・氏名・金額を書きます。金額は裏面の中央寄りに、住所・氏名はその下に縦書きで記載すれば失礼にはなりません。

お札の入れ方|向きと新札・旧札の使い分け

お札の入れ方

意外と差がつくのが、お札の向き新札・旧札の使い分け。慶事と弔事で正反対のルールがあるので、混同しないように整理しておきましょう。

慶事は新札・肖像画を表に上向き

結婚祝いや出産祝いなど、慶事には新札(ピン札)を用意するのが基本マナー。「お祝いの日のために前もって準備していました」という気持ちを示すためです。
中袋にお札を入れる際は、お札の肖像画が表(中袋を開けたときに正面)になるよう、肖像画を上向きに揃えて入れます。複数枚を入れるときは、すべて同じ向きに整えましょう。

新札は銀行の窓口や両替機で交換できます。結婚式が週末の場合は金曜日までに準備しておくと安心です。当日に新札が用意できない場合は、できるだけ折り目の少ないきれいなお札を使い、軽くアイロンをかけて整える方法もあります。

弔事は旧札(または新札に折り目)・肖像画を裏に下向き

香典では新札を避けるのがマナーです。「不幸を予想して準備していた」と受け取られないようにするため。手元に新札しかない場合は、真ん中で一度折って軽い折り目を付けてから入れると失礼になりません。
お札の向きは慶事とは逆で、肖像画が裏(中袋を開けたときに見えない側)になるよう、肖像画を下向きに揃えて入れます。「悲しみで顔を伏せる」という意味が込められた習わしです。

複数枚を入れるときの揃え方

2枚以上のお札を入れるときは、必ず向きをそろえるのが大原則。慶事も弔事も、すべてのお札を同じ向きに整えてから中袋に入れます。新札と旧札が混ざらないよう、また、種類の違うお札(一万円札と五千円札など)は、額の大きい順に上にして揃えます。

のし袋の包み方・折り方|慶事と弔事で逆向き

お札を入れた中袋を、上包み(外側ののし袋)で包む際の折り方にもマナーがあります。慶事と弔事で正反対になるので注意しましょう。

慶事は「下向きを表に重ねる」(万歳折り)

慶事の上包みは、上から折ったあと、下からの折り返しを上に重ねるのが基本。「喜びを天に向けて受ける(万歳)」という意味が込められています。
のし袋を裏返したときに、下の折り返しが上向きに見えていれば慶事の包み方が正解です。

弔事は「上向きを表に重ねる」(うつむき)

弔事の上包みは、下から折ったあと、上からの折り返しを上に重ねるのが正しい形。「悲しみで頭を垂れる(うつむき)」という意味が込められています。
のし袋を裏返したときに、上の折り返しが下向きに見えていれば弔事の包み方が正解。慶事と逆向きなので、葬儀の準備で慌てて間違える人も多いポイントです。

袱紗(ふくさ)に包んで持参する

のし袋をそのままバッグに入れて運ぶのは、シワや汚れの原因になるためマナー違反。袱紗に包んで持参するのが正式です。袱紗の色も慶事と弔事で使い分けがあります。

用途 袱紗の色
慶事 赤・朱・ピンク・オレンジ・金などの暖色系
弔事 紺・グレー・濃緑・深紫などの寒色系
慶弔両用 紫色(男女・場面を問わず使える万能カラー)

1枚用意するなら、紫色の袱紗が慶弔両用で便利。社会人の必需品として、ひとつ持っておくと安心です。

知っておきたい地域差|関東と関西で異なる慣習

のし袋には、地域によって細かな慣習の違いがあります。代表的な関東と関西の差を押さえておくと、地方の冠婚葬祭で戸惑わずに済みます。

水引の本数の違い

水引の本数は地域差があり、関東では5本・7本が中心ですが、関西では10本結びを慶事で多く使う傾向があります。結婚式の祝儀袋は「両家が手を取り合う」意味から、全国的に10本結びを使うのが一般的です。

弔事の水引の色

弔事の水引の色も地域で異なります。関東は黒白が主流ですが、関西・北陸・中国・四国地方の一部では黄白を使う地域があります。これは、皇室で使われる「玉虫色(赤白)」と区別するため、黄色を慶事の赤に見立てて使い分けたという説があります。
京都・大阪を中心とした関西エリアでは、四十九日以降の法要でも黄白の水引を使うのが慣例。引越し先や法要の場で地域に合わせた水引を選ぶと、相手に違和感を与えません。

飾り水引のデザイン差

関西では、慶事の祝儀袋に鶴・亀・松竹梅などの装飾を施した華やかな水引が好まれる傾向。一方、関東では落ち着いた帯水引やシンプルな飾りが選ばれることが多いです。地域に合わせた贈り物にしたい場合は、相手の出身地・住んでいる地域の文房具店や百貨店で選ぶと違和感のないものが見つかります。

のし袋・表書きについてよくある質問

Q1. のし袋に名前を書かないのは失礼ですか?

はい、贈り主の名前は必ず書きます。書かないと誰からの贈り物か分からず、相手がお返しやお礼を準備するときに困ってしまいます。中袋にも別途、住所と氏名を記載しておくのがマナーです。

Q2. ボールペンや筆ペンでも大丈夫?

ボールペンはNG。線が細くカジュアルすぎて、フォーマルな贈り物には適しません。筆ペンはOKで、慶事は濃墨用、弔事は薄墨用を使い分けます。文字に自信がない場合でも、ゆっくり丁寧に書くことを心がければ問題ありません。

Q3. のし袋を入れる袱紗(ふくさ)の色は?

慶事は暖色系(赤・ピンク・金など)、弔事は寒色系(紺・グレー・深緑など)を使い分けます。1枚で慶弔両用にしたい場合は紫色がおすすめ。男女・場面を問わず使える万能色です。

Q4. のし袋を書き間違えたり汚してしまったら?

書き間違いを修正液や二重線で直すのはNG。新しいのし袋を用意して書き直すのがマナーです。直前で時間がない場合は、コンビニやスーパーでも略式タイプが手に入ります。慶事は3万円までなら略式でも対応可能ですが、5万円以上を包むなら専門店の上質なのし袋を用意しましょう。

Q5. 結婚式の受付でご祝儀袋を渡すときのマナーは?

袱紗から取り出した後、のし袋の表書きを相手から読める向きに回転させて、両手で差し出すのが正式です。「本日はおめでとうございます」など一言添えると、より丁寧。袱紗は受付台にそのまま置かず、たたんでバッグに戻すのがスマートです。

Q6. LINEで贈るデジタルギフトに「のし」は付けられる?

アソビュー!ギフトのようなデジタルギフトは、URLを送って受け取ってもらう仕組みのため、物理的なのし紙や水引は付きません。その代わりにメッセージカード機能でお祝いの言葉を自由に添えられます。物理ののし袋とは別物の贈り物として、結婚祝い・出産祝い・退職祝いなど、住所が分からない相手や遠方の方へ気持ちを届けたいときの選択肢として活用するのがおすすめです。
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まとめ|表書きを丁寧に整えて、気持ちをまっすぐ届けよう

のし袋の表書きは、慶事と弔事でルールが正反対になる場面が多く、戸惑いやすいテーマです。けれど、押さえるポイントは決して多くありません。

  • 毛筆・筆ペンで書き、慶事は濃墨・弔事は薄墨
  • 上段に名目、下段に贈り主の名前(名目より少し小さく)
  • シーンに合った表書きを早見表で確認
  • 連名・夫婦・会社は立場順に書き、4名以上は別紙にまとめる
  • 中袋は金額(大字)・住所・氏名を縦書きで
  • 慶事は新札・肖像画を上向きに、弔事は旧札・下向きに
  • 包み方は慶事「下向きを上に重ねる」、弔事「上向きを上に重ねる」
  • 袱紗は紫があれば慶弔両用で安心

表書きや包み方を丁寧に整えることで、相手への敬意や祝いの気持ちが伝わりやすくなります。一方で、住所が分からない知人や遠方の相手など、物理ののし袋では届きづらいシーンには、アソビュー!ギフトのデジタルギフトのような新しい贈り方も選択肢に加えてみてください。シーンと相手に合わせて使い分けることで、贈り物の幅がぐっと広がります。

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