福利厚生センター(ソウェルクラブ)の愛媛県事務局を担っている「愛媛県社会福祉協議会」様は、「社会福祉事業従事者の福利厚生の増進を図る」ことを目的とし、活動されています。ソウェルクラブでは、福祉従事者の会員交流事業の一環として自宅でも楽しめるアソビュー!ギフトを導入しましたが、コロナ禍が少し落ち着いた今でも旅行やイベント参加を控えている方を中心にその新たな取組みには反響がありました。斡旋販売として初めて体験ギフトを導入した経緯や成果、福祉業界の状況について、ソウェルクラブの担当である吉川様に伺いました。
<吉川様(ソウェルクラブのご担当)>
「会員の心のリフレッシュ」のために。会員同士や他施設とのコミュニケーションにもなる福利厚生
ー愛媛県社会福祉協議会の目的やミッションを教えてください
愛媛県社会福祉協議会は、地域の中にあるさまざまな福祉課題を解決していくために、住民の皆さんや市民活動団体などと一緒に取り組み、全ての人が豊かで快適な暮らしを営める社会の実現を目指して活動しています。
社会福祉施設などで働いている方々の福利厚生の増進を図っていくために、福利厚生センター(ソウェルクラブ)という組織が東京にあり、その愛媛県の事務局を担っているのが、愛媛県社会福祉協議会です。ソウェルクラブの会員は、高齢者、障がい者、児童などそれぞれの分野で働かれている方々が中心になります。
ー会員交流事業の目的や概要をお聞かせいただけますか
地方事務局は会員交流事業として、様々なイベントや旅行を企画します。愛媛県では、旅行ツアーが好評で目玉になっていますが、それを実施することで会員同士、そして他の施設の会員さんとの交流が生まれます。また会員同士の交流だけではなく、ご家族も参加することができるので、家族との触れ合いを通じて会員の心のリフレッシュを図ることも目的として行っています。
コロナに対してシビアな業界だからこそ福利厚生を充実させたい。幅広い選択肢が決め手
ー利用いただいたアソビュー!ギフトは、まさに斡旋販売という枠組みですが、斡旋販売を行う理由やアソビューを選んだ経緯を教えてください
コロナ前に実施していたイベントや旅行関係の会員交流事業は、感染症が広がり始めてからは、完全にストップしました。やはり福祉・介護分野で働かれている方なので、コロナが重症化しやすい方との接触機会も多いですし、外出を控えられている方もかなりいらっしゃいましたので、イベントや旅行企画は全て中止せざるを得ませんでした。
そのような状況でしたので、会員交流事業の選択肢が激減してしまったのですが、それでもなるべく多くの会員の方々が参加できるような事業や方法がないかと考え、模索していた時に、ちょうどアソビューさんから体験ギフトのお話をいただいたというのが経緯です。
ーアソビューに期待していただいていたポイントを教えてください
おうち体験ギフトの良かった点は、対象となる方の範囲が広いことですね。小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭もありますので、コロナ禍では外出しづらい状況でした。そういった方達でも周りを気にせず楽しめる体験キットやグルメを選んで、自宅で手軽に非日常感みたいなものを味わうことできるのがいいなと思いました。
あともう一つは、カード1枚を購入するだけで、体験ギフトが掲載されているサイトを簡単に閲覧できますし、ラインナップもかなり多くて、たくさんある中から自分好みのものを選ぶという点に魅力を感じて選びました。
ー実際に導入するにあたって難しかったことや障壁になるようなことはありましたか
会員交流事業は、どうしても例年同じような事業を行ってしまいがちな部分がありました。ただコロナ禍による変化や、私自身がこの事業の担当になってから1年目だったこともあり、1年目で新しい事業に取り組むということが、個人的に難しく感じていた部分もあったと思います。そんなタイミングで、アソビューさんにお力添えをいただけたことで、新しいメニューの開発につながりました。
ー導入時、アソビューはサポートできていましたか
新しいメニューを導入するためには、局内と企画委員会での承諾が必要になるのですが、事前にアソビューさんのサイトを拝見して、どのような体験ギフトが用意されているのかなどの情報をいただいてから局内でのプレゼンに臨みました。当時の担当者からも関係する資料をいただいたので、斡旋事業としては初めての商品でしたがスムーズに説明することができました。局内からは、新しい事業にも挑戦してみよう、みんなが楽しめる斡旋事業だよねということで合意をいただいて、実施できる運びとなりました。
<実際にご活用いただいたチラシ>
職場内では職員の8割の申し込みを獲得。福祉従事者との相性が良いおうち体験ギフト
ー実際に導入していただいて、定量面や定性面での成果を教えてください
今回、斡旋販売という形でしたので、体験ギフトの魅力や楽しさがどこまで会員の方に伝わったのかは分からない部分もありますが、選んだり体験したりすることで家族とのコミュニケーションが図れたのではないかと思います。ソウェルクラブの会員全体の数字ではないのですが、会員である本会職員全体でいうと、8割ほどの方が申し込んでいたので、手ごたえはあったのではないかと思っています。
ー通常の会員交流事業だと、どれくらいの申し込み率になるのですか
映画チケットの斡旋販売も行っているのですが、これは今回の体験ギフト同様に、本会内だけですと、8割以上の申し込み率ですね。旅行関係やイベント系ですと、1〜2割の方しか申し込みをされないので、体験ギフトには多くの人に興味を持っていただきました。
ー体験ギフトを利用された会員様の反応やお声は届かれていますか
会員は5000人ほどいるので、なかなかアンケートを実施することも難しく、利用された方の感想は集められていないのですが、今回の施策には普段より多くの問い合わせがありました。今回の体験ギフトについて、どういうギフトなの? どうやって申し込んだらいいの? という風に、すごく興味を持っていただけた印象があります。
行動制限のある職業の方も対象となる商品でしたし、カードを1枚購入するだけで簡単に手配できる仕組みも使いやすく、それに体験ギフトの選択肢が多いという点が1番の魅力だと思います。
ー愛媛県社会福祉協議会の今後の展開について教えてください
先日、開催した企画会議において、委員の方から意見を伺うことができました。今年度からコロナ前の状態に徐々に戻していこうという話になったので、現在は旅行企画ものを中心に計画しています。
ただ、福祉従事者が会員ですので、今後も会員の方々に細かく配慮しながらも、新しい意見を取り入れつつ、慎重に検討していきたいと思っています。なので今回反応の良かった体験ギフトのような斡旋事業も取り入れながら検討していきたいと考えています。
ー今回営業を担当させていただいたメンバーの対応はいかがでしたか
今回、新メニューに取り組むという中で、私も戸惑いながら始めていたのですが、営業の方にはとても丁寧に対応してもらったので感謝しています。かなり細かい部分まで相談に乗っていただきましたし、本会がやりやすいように尽力していただいたので、とても進めやすかったです。こちらに寄り添いながらも、対応がスピーディーでしたので、お願いして良かったと思っています。